サポロコ大会結果

~第3回サポロコ大会編~

 

先月9月23日に不肖小松と小野君と2人で狸小路のドンキホーテ4階にあるカードショップでカードゲームの大会に出場しました。

 

卒論を棚に上げ、夏休みに打ち込み続けたカードゲーム、デュエル・マスターズの戦いの最終章です。

 

ゲームのルールでは山札40枚構成なところ、小野君のデッキは39枚しか無くてゲームスタート時間が遅れるなどのトラブルもありましたが、最初の2戦は順調に互いに黒星を積み重ねます。開幕2連敗です。

 

予選は5戦のスイスドローという形式で行われ、4勝以上すれば上位16人に入れるのが通例で、3勝の場合は対戦相手の勝率がより高い方が上位となります。対戦で勝ち数が多いほど運営にほど近い所謂”上位卓”で対戦することになり、ここで戦うことが多ければワンチャンス3勝でも本戦出場の希望があります。

 

ということで既に2連敗を喫した我らがチーム荘内寮は残り3戦全勝し僅かな希望に命運を懸けます。

 

3戦目、小松の対戦相手は高校生と思しき男子。モルトNEXTというデッキタイプで男の子たちの永遠の憧れの的、ドラゴンデッキです。ちなみにこのデッキ、カードゲーマーの間では”札束”と呼ばれています。理由はデッキを作成しようとすると福沢諭吉さんが5,6人は消えていく為です。キャピタリズムですね。

 

説明が遅れましたが僕のデッキは6軸ガチロボと呼ばれるデッキタイプで山札を捲って出たカードを全てバトルゾーンに出して圧倒的数的優位からの攻撃を繰り出していくというタイプです。このデッキ、運が全てであり、日頃の行いや日常的に徳を積むことが重要であります。カードゲームは他のボードゲームやテーブルゲームの多分に漏れず、戦略や経験が重要な勝利への要素になります。(資金が無いければ公式大会という熾烈な争いのスタートラインに立てないという残酷な現実からは目を背ける)このフォーチュンデッキは引きが良ければ歴戦の猛者たちをも葬る圧倒的な攻撃力を持ち合わせています。神に祈れ。


というわけで3回戦、お祈りVS札束の戦いです。in下位卓

1回戦、2回戦ともに神に見放されていたワタクシも今回は絶好の滑り出しで、途中に私のプレイミスからジャッジを呼ばれたものの、理想のムーブから数的優位を作り出し勝利を掴みました。

 

一方、小野君の3回戦はじゃんけんVSソリティアです。 以下青文字は省略可

 

ここで説明すると、デュエル・マスターズというカードゲームの勝利条件は主に3つあります。

①最初に並べた5枚のカードの盾(シールド)を攻撃によって破っていき、盾を割り切ったところで直接攻撃に成功すれば勝利です。

②40枚の山札(最初に盾と手札で5枚ずつ割り振るので残り30枚)を交互に引いてカードの能力を解決していくのですが、プレイヤーが最後の山札を引き、山札が無くなった瞬間に敗北します。(意図的にカードの能力で相手の山札を全て引き切らせて勝利するという戦略は往々にしてある)

③カードの特殊能力を満たせばエクストラウィン。(ex.バトルゾーンに10枚以上のカードを用意して特定のカードを行使するユニバース型、手札を11枚用意し特定のカードを行使するサイバーJイレブン型、山札が切れれば負けるところを逆に革命的に勝つように能力で書き換えるシャコガイル型、特定のカードを行使してじゃんけんで5連勝すれば問答無用で勝利するデシブコ・グーチーパー型など多様に存在)

 

本来であれば①で勝利しますが、大会に参加すると体感で1/3ほどは②や③の勝ち筋を狙いに行く人らであり、割合としては少なくないです。実際、今回の大会優勝者は③のロマノフ・ワンショット型でした。

②や③はトリッキーな動きで、ルービックキューブやソリティアのように一人遊びの様相を呈します。

例えるなら①はガチガチの肉弾戦で②③は頭脳戦です。①VS②or③の戦いは、ボクシングのスパーリングの試合を行いに来たら、俄然対戦相手はルービックキューブを解き始め、「解き終われば僕の勝ちです」と宣言されることに近いものがあります。

 

というわけで小野君の戦いは③同士であります。

小野君の使用デッキは前述したデシブコ・グーチーパー型です。このデッキはデシブコ・グーチーパーというカードを召喚すると対戦相手とじゃんけんをします。そして5回勝てばゲームに勝利します。あいこはノーカウントの為、5回じゃんけんに負けずに勝ち続ける確率は1/2の5乗で1/32、約3.1%となります。

対する相手はロマノフ・ワンショット型で、自分の山札を故意に削りながら、最終的にシャコガイルを召喚して山札が無くなったら敗北するというルールを勝利に書き換えてエクストラウィンします。

 

小野君はこのタイプの戦術とは初めての対戦だったので未知との遭遇でしたが”お清めシャラップ”という呪文で相手の山札を回復させ、デシブコ・グーチーパーを召喚し、じゃんけんで5連勝して勝利しました。

すさまじき強運。

対戦相手はご愁傷様です。僕も寮で何度も対戦しましたが、これに負けるとかなり心がやられます。

小野君の最終成績は5戦1勝でしたが最初の公式大会はそんなもんです。僕は最初の大会ZENPAIでした。

 

そして私は神に祈りが通じたからか、はたまた日頃の行いの賜物か4戦目5戦目も勝利し最終成績は5戦3勝で勝ち越すことができました。

参加者72名中32位と、本戦出場は叶わず予選敗退となりましたが、大満足の結果です。これ以上の高みを目指すとなると弱肉強食の資本主義の原理に則り大変な出費を強いられることは想像に難くありません。

 

ここが辞め時。

 

これからは金のかからない囲碁を始めようかと、ショップの隣のドンキで700円の囲碁セットを購入し、碁聖を目指して新たな一歩を踏み出しました。打倒、天元・井山裕太。

 

しかしここで帰省から戻ってきたM1の奥山さんは、9月22日発売の拡張パック最新弾を1BOX購入してくれやがり、我らの幕引きを断固阻止しました。

僕は奥山さんに5000円の借りがあったので、拡張パック1BOX30パック4800円買えば徳政令発布ということで結局ヨドバシカメラ3階にて1BOX購入。引退中止。

 

結局買った日以来、一度も囲碁やってないしルールも未だによく分かっていない有様。

 

というわけで12月22日第4回サポロコ大会3人チーム戦編に続きます。そろそろ卒論してください。

頑張ります。

 

小松

 

 

次回、「小松 死す」。デュエルスタンバイ! 

2019年10月07日